攻撃的――というと、いかにも景気がいいし、カッコもいい。が、いたずらに攻撃的なのは、攻撃的なのではなく無謀というものである。進むときは進み、退くときは退く――というのが、昔からの兵法の常識ではなかったか。ただやみくもに突進し、みずから墓穴(ぼけつ)を掘った例は、古今東西、いくらでもあったことだ。