クレオパトラの鼻が、もう一寸、高かったら、世界の歴史は変わっていたのかもしれぬ。あの瞬間、夫が、オナラを一発ならさなかったならば……静枝は生涯貞淑な妻として家にとじこもっていたかもしれぬ。