私の覚えているかぎり、二十一歳ってすごい年齢だったわ。とても強烈で、とても荒っぽい蟹(かに)みたい──こっちに行ったりあっちに行ったり、あなたの言う通り、後ずさりもすれば前進もして。でも、びっくりするほどエキサイティングだったわよ。