はるかなる山々は近づきやすく、登りやすそうに見える。高峰はさし招くが、近づくにつれて険しさが姿を現してくる。登れば登るほど旅は苦しさを加え、頂上は雲のかなたに隠れてしまう。だが登山は、骨を折るに値するものであり、独自の喜びや満足感を与える。