男も女も同等に空虚(=不安定)であることを知るのが、真の男女同権の基礎ではなかろうか。互いに空虚であるにも拘(かか)わらず、それを自覚しなかったり、一方にだけ空虚を押しつけるとき破綻(はたん)や争いが起こるのである。互いに空虚をみとめあうことで和解あるいは妥協すべきではなかろうか。