エホバ(=キリスト教)の愛は、はじめから赦(ゆる)すための愛ではない。十戒に示されたようにまず神の正義をうちたて、その正義が実行されるかどうか、実行されないところに対しては容赦なくこれを裁断するという、言わば神の義が中心である。その愛とは“義の愛”である。愛の故に「義」はいささかもゆるがせにされない。