悩みをなくしたいと望んで心理療法を求めるクライエントは少なくないが、悩みをなくすというよりも悩みを悩みやすい形に変容させるのが心理療法の実態であり、治療者の役割は、クライエントの問いがクライエント自らの力で問えるような形になるまでクライエントに付き合うことだと言えるかもしれない。