経験浅い者には諭(さと)せ。人のなかには時々さほど重要でない事を持って来て話す人がある。そうした時には、自分はいつも威張って先方を侮(あなど)る態度になりがちであるが、これは大変よくないことである。その人はまだ経験も浅く、そのために急でないつまらぬ事を大切な事と思いこんでいるのである。そのような時には、穏やかな顔をし、色々喩(たと)を引いて諭してやるのがよい。威張った態度で彼に応対することは、自分の徳を損なうことになる。