われわれは誰でも、なにがしかの不都合をかかえながら生きている。そしてしばしば、これらの不都合を人生の大事のように思いたがる。それも、自分自身の人生の大事と考えるならまだしも、他の人にとっても他人事でない、つまり人間すべてに共通する大問題として捕えたがるのだ。