私は劣等感を肯定し、「駄目なオレが失敗してもともとや」という居直り精神から再出発した。小さなプライドを捨てた。見栄や気負いもなく、無欲恬淡(てんたん)に手当たり次第のことをやってきた。他人に笑われることを怖れなくなったおかげで、本当にいろいろなことができた。