チェーホフ
@01gr31rta54vyh1qey9e7zcezk
アントン・チェーホフはロシアを代表する劇作家であり、多くの優れた短編を残した小説家である。1860年、タガンログにて生まれた。ギリシア系の学校に入学すると、文學を学ぶようになり、その後はロシア系の学校へ進学し、普通科の学歴を修めた。1879年、医学を学ぶためにモスクワで医科大学へ入学したが、勉学に明け暮れず、仕事をしながら文学活動を続け、1886年に『ミーリヤに一声』で短編デビューを果たした。
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いいかね。もし我々が下の方の階段の助けを借りずに、一足飛びに最上段へ躍り上がる方法を見つけだそうものなら、その長い前階段は我々にとって、一切の意味を失うことになる。こういう不幸な考え方には、何の進歩も、学問も、芸術も、思想そのものすらありえないということを知らねばならないのだよ。
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老人の厭世主義は外部からひょっこりやってくるのではなく、自分自身の頭脳の奥深いところからくるのだ。散々苦しみ、数え切れないほどの過ちをしでかした後、下から上までの全階段を上り終わった時に、初めてやってくるのだ。