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アンリ・ド・レニエ

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恋の火は、時として友情の灰を残す。
女は男より簡単に泣く。しかも自分を泣かせたことについて男より長く覚えている。
孤独とは、わたしたちの心の中で死んでしまったすべての生ける墓だ。
恋愛は永遠である。それが続いているかぎりは。
人の一生には焔(ほのお)の時と死の時がある。
愛情と欲情が溶け合ったときには、恋愛はほとんど友情に近い穏やかさをおびる。
恋における貞節とは、欲情の怠惰にすぎない。
女から見て男の最大の難点は彼らが男であることだ。男から見て女の唯一の値打ちは、彼女たちが女であるということだ。
人生には「灰の時」と「炎の時」がある。なすべき何事もない時は、何もすべきでなはい。
友情は永続的なものの感情を与え、恋愛は永遠的なものの感情を与える。しかし、両者とも後に残るのものはエゴイズムだけである。
自分が苦しむか、もしくは相手を苦しめるか。そのいずれか無しには恋というものは存在しない。
倹約した金は儲けた金である。
男がもっとも情を込めて愛している女は、必ずしも一番愛したいと思っている女ではない。
酒は一種の心の臙脂(えんじ)である。わたしたちの思想に、一瞬化粧を施す。
臨終にあって人の惜しむのは、みずからの命ではない、生命そのものだ。
金銭というものは、他人には幸福に見えるあらゆるものを与えてくれる。
恋には経験というものはない。なぜなら、そのときにはもう恋していないのだから。
恋は最も変わりやすいと同時に最も破壊しにくい不思議な感情である。
女性が鏡に映して自分を見るのは、自分の姿を見るためでなく、自分がどんなふうに他人に見られるかを確かめるためだ。
世の中には善人とか悪人とかがあるわけではない。ただ場合によって善人になったり、悪人になったりするだけである。
女は自分を笑わせた男しか思い出さず、男は自分を泣かせた女しか思い出さない。
女というものは、愛の言葉を自分に語ってもらいたいのだ。たとえそれが欲情の声だけで語られても。
どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕に任せて下さい。
女性は情熱を男性とともに分かつことよりも、情熱を男にかき立てられることのほうを選ぶ。彼女達は好んで愛情の中に離れ家をつくる。
男は憎むことを知っている。女は嫌うことしか知らない。