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井原西鶴

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井原西鶴は江戸時代の大阪の俳諧師、浮世草子・人形浄瑠璃作者である。1642年の紀伊国中津村に生まれ、15歳頃から俳諧師を志して談林派の代表として名を上げた。天和2年(1682年)に『好色一代男』を出版し大きな成功を収めた。発句数競おうという競技を創始し、当時の仮名草子とは一線を画した浮世草子の作品を多数発表した人物である。1693年に没した。

商人(あきんど)職人によらず、住みなれたる所を替はることなかれ。石の上にも三年と俗言に伝へし。
貯蓄十両儲け百両見切り千両無欲万両
世の中に 下戸の建てたる蔵もなし
その身はたらかずして、銭が一文天から降らず、地から湧かず
人の心程、かわり易きはなし。
一日まさりになじめば、人ほどかはいらしき者はなし。
人間は欲に手足のついたものぞかし。
人間ほど世のあぶなき事をかまわぬものなし。
朝(あした)は知れぬ世の中、善はいそげ。
世の中は賢きものにて、また騙(だま)しやすく候。
富貴(ふうき)は悪を隠し、貧は恥をあらはすなり。
生(しょう)あれば食(じき)あり。世に住むからは何事も案じたるが損なり。
世に銭ほど面白き物はなし。
美女は、命を断つ斧
物には時節、花の咲き散り、人間の生死、なげくべき事にあらず