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いとうせいこう

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いとうせいこうは、日本のヒップホッパー、ラッパー、タレント、小説家、作詞家、俳優、ベランダーとして幅広く活動するマルチクリエイターである。学生時代からドラマンスに参加しており、オールナイトニッポンのADも務めた。ヤングパラダイスの「穴ほりマン」などのコーナーも担当した。そのほか、小説や歌も多数作成し、現在は株式会社キューブ所属としてさらなる活動を行っている。

ほかの人もできるところでは勝負しない。
今、何々がはやっているからという仕事の探し方をしたら、第一線に出てこられる可能性はかなり低い。逆にまだライバルが少ないところに行けばどうか。新しい表現や挑戦には、世の中は見合うものを返してくれます。誰のマネもせずによくやったなと。
好きな仕事に就くためには、やってみるしかない。やってみないとわからないもの。だって、ほかの仕事はなかなか見られないでしょ。
世の中では、加害の意識を持つ者を 「自虐的」 と呼ぶことが流行している。僕は逆に「被害者意識」こそが「自虐的」だろうと思う。悪の認識は冷静な内省を導く。だが、「被害者意識」は見境なく力を欲する。世界を殺そうとする。
僕にしかできない仕事を選んできた。昔から、冷静な自分がどこかにいて、「その仕事はお前がやる必要があるのか?」って声がするんです。ほかの人にもできる仕事なら頑張っても意味はないぞ、と。
お金のためだけに仕事することを僕は否定しませんが、それでは10年が限度だと思う。その後、しっぺ返しがくる。心が折れてしまうんです。
若い人に言いたいのは、ライバルが1000人もいるところで努力するのはどうかということです。それよりも、ライバルが2人くらいしかいないところを1000倍の力で探す。そうすれば、そんなに努力しなくても自分らしい仕事ができるんです。
自分がやる意味があるか。自分がやって人と違うものが残せるか。それだけです。
殺されない権利の反対語は、殺す権利ではなく殺さない権利だ。
お金にこだわらず、好きなことだけをコツコツやってきた人は、心が折れていないから、何が起きても前向きに仕事ができるんです。
そもそも人生の目的は充実した日々を送ること。ならば好きな仕事に就くことはとても重要でしょう。