五木寛之
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五木寛之は日本の小説家・随筆家である。彼は、福岡県の出身で旧姓は松延(まつのぶ)である。彼にとってこの職業は初めてではない。彼は朝鮮半島から引揚げ、少年期に早稲田大学露文科中退後、作詞家を経てデビューした。『さらばモスクワ愚連隊』でデビューした後、『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞した。主人公の放浪的な生き方(デラシネ)や現代に生きる青年のニヒリズムを描いて、若者を中心に幅広い層にブームを巻き起こした。その後も『青春の門』をはじめベストセラーを多数発表して人気を博した。また1990年代以降は『大河の一滴』など仏教、特に浄土思想に関心を寄せて書いた作品もある。
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尊敬する先輩たちの書かれた本は読んでも身につかず、飯を食ったり、雑談として聞かされた話ばかりが記憶に残っている。こういう知識を耳学問といって、何となく馬鹿にする感じがある。しかし、仏教には「面授」という言葉があって、肉声を聞くことは大事にされてきた。
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人間の値打ちというのはどこにあるのでしょうか。それは、ほかに似た人がいないということです。何をしたから値打ちがあるとか、何かをしないから値打ちがないとかいうことではありません。たったひとりの自分だから値打ちがある、と考えればいい。
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他力本願とは、見えざる手が世の中に存在するのを認めることなんです。ヨットは自分で走っているように見えて、本当は風に走らされている。でも、帆ぐらいは張っていないと、いくら風が吹いても走らない。努力して帆を張ることはやるけれども、風がなければ俺は動けないよと、居直ってもいいんじゃないか。