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鴨長明

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鴨長明は平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての日本の歌人・随筆家である。俗名は同じだが「読み」がかものながあきら。禰宜・鴨長継の次男で、南大夫、菊大夫とも称される。和歌を俊恵の門下として、琵琶を楽所預の中原有安に学び、親しかった賀茂重保の『月詣和歌集』、『千載和歌集』にもよみ人しらずとして入集した。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。世の中にある人と栖(すみか)と、またかくのごとし。
魚は水に飽かず、魚にあらざれば、その心を知らず。鳥は林を願う、鳥にあらざれば、その心を知らず。
朝(あした)に死に、夕(ゆうべ)に生(うま)るるならい、ただ水の泡(あわ)にぞ似たりける。