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『管子』

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『管子』は、古代中国の管仲と伝えられる著書であり、篇によって思想や言い回しが異なるとされる。戦国から漢代の間に徐々に完成したものであると考えられ、内容的に見ると各篇が異なった学派、思想的立場から著作されていると見られる。また、その言葉的な印象が強いとされる「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。」という言葉も知られている。

徳は怨みの本(もと)なり。
思索は知を生ず。
荒々しくおごり高ぶると恨みの心を生む。
憂鬱でいると病気になる。
一年の計は、穀(こく)を樹(う)うるに如(し)くは莫(な)し十年の計は、木を樹うるに如くは莫し終身の計は、人を樹うるに如くは莫し。
君子は物を使い、物のために使われず。
引くな押すな福自ら来る。
倉廩(そうりん)実(み)ちて則(すなわ)ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱(えいじょく)を知る。
思索すると知識が増える。
上(かみ)苛(か)なれば則ち下(しも)聴かず。
愛は憎しみの始めなり。
それ民、別ちてこれを聴けばすなわち愚、合わせてこれを聴けばすなわち聖。
人をあなどり軽んじると憂いが生じる。