北原白秋のプロフィール画像

北原白秋

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北原白秋は明治18年1月25日に福岡県柳川市に生まれ、白秋(Tonka John)という愛称で育ちました。異国情調を身につけた彼は中学時代から短歌を作り始め、早大中退後は詩人としていち早く名をなしました。彼は恋愛問題から神奈川県三崎への強制移動を乗り越えて、多くの詩歌、童謡、新民謡などを残した詩人です。その詩歌や童謡は今なお歌い継がれており、近代日本を代表する詩人であると評価されています。

草を見る心は己自身を見る心である。木を識(し)る心は己自身を識る心である。
子供に還らなければ、何一つこの忝(かたじけな)い大自然のいのちの流れをほんとうにわかる筈はありません。
一薔薇ノ木ニ薔薇ノ花サク。ナニゴトノ不思議ナケレド。ニ薔薇ノ花。ナニゴトノ不思議ナケレド。照リ極マレバ木ヨリコボルル。光リコボルル。
他流を知ることは自己を知ることである。
苦悩は我をして光らしむ、苦悩は我が霊魂(たましい)を光らしむ
この心いよよはだかとなりにけり涙ながるる涙ながるる
自分の弱さを心から知り得た時、人は真から強くなる。真の自分を見出す。
二人デ居タレドマダ淋シ。一人ニナツタラナホ淋シ。シンジツ二人ハ遣瀬(やるせ)ナシ。シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
言葉の一つ一つはかの黒の朱のてんとう虫の如く、羽立てて鳴る。微かに鳴る。言葉の一つ一つは凡(すべ)てが生ける言霊(ことだま)である。生物である。