この世にはたった一つの神殿しかない。それは人間の肉体だ。
数学という概念──それは科学一般ということだ。したがって、すべての科学は数学的にならざるを得ない。
数学の本質は、数学的方法にある。そして数学者とは、この方法を完全にマスターした人のことである。
人生は私達に与えられた小説であってはならぬ、私たちによって作られた小説でなくてはならぬ。
神にとって悪魔は存在しない。しかし、我々にとって悪魔は残念ながら非常に有効な幻影である。
秀でたる思想は、背後からも眺めることができねばならない。
愛とは、人間という謎に満ちた独特の存在が、不思議に融けあっていくことなのだね。
結局のところ、数学とは基本的な哲学にすぎず、哲学は高等数学一般である。
一流の数学者でありながら計算が苦手というのは、あり得ることである。また、完全に計算ができるのに、数学について少しもイメージを持てないことも、あり得る。
音楽には、代数学と似たところがきわめてたくさんある。
ぼくは、なぜ進歩しないのであろうか。ひとつの全体をとらえて、それをしっかり握っていることができないという点に欠点があるのではないだろうか。
運命、それは性格だ。
人間になるということは、じつに一つの技だ。