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大杉栄

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大杉栄は日本の無政府主義者、思想家、作家、ジャーナリスト、社会運動家である。明治・大正期における日本の代表的なアナキストであり、大逆事件の後に共産主義の中で優勢になったアナ系の大立者として知られた。野枝伊藤と市子の居候していた場所で市子に刺され日蔭茶屋事件(日影茶屋事件)で瀕死の重傷を負ったが、この事件で平和な政治を求めた思想が衰退した。

できるだけやはり辛抱はしないほうがいいです。辛抱はしても、もうとてもできないと思う以上のことは、決して辛抱しちゃいけません。それが堕落の一番多い原因なんです。
友人と恋人のあいだに大した区別を設けたくない。
失敗はなお無為にまさる。
生は永久の闘いである。自然との闘い、社会との闘い、他の生との闘い、永久に解決のない闘いである。闘え!闘いは生の花である。みのりの多き生の花である。
夢中になった羊は、もう決して羊ではない。臆病者は服従に於(お)いて模倣するが如(ごと)く、反逆に於いても模倣する。
なんでも変わらないものはないものだ。旧(ふる)いものは倒れて新しいものが起きるのだ。
人生は決して、あらかじめ定められた、すなわち、ちゃんとできあがった一冊の本でない。各人がそこへ一字一字書いて行く白紙の本だ。生きて行くそのことがすなわち人生なのだ。
今威張っているものがなんだ。すぐにそれは墓場の中へ葬られてしまうものじゃないか。
一歩でもいい、ただ生きて行くという生活から超越したい。一刻一刻に現在の自己を超越して行きたい。