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ロジャー・ベーコン

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ロジャー・ベーコンは、ドクター・ミラビリスの名で知られる13世紀のイギリスの哲学者である。1214年、イギリスのサマセット州イルチェスターで裕福な家庭に生まれるが、政争のため家財を没収される。オックスフォードで学び、アリストテレスのテキストを講義した後、フランシスコ会に入会し、オックスフォードの教授となる。1233年頃、当時ヨーロッパの最高学府であったパリに留学する。当時、フランシスコ会とドミニコ会はともに新設の修道会であったが、その目覚ましい学問活動で注目を集めていた。そのフランシスコ会の指導者であり、知的世界のリーダーであったのが、他ならぬヘイルスのアレクサンダーであった。

人は賢明になればなるほど、ますます腰を低くして他人から学ぼうとする。
数学の成果を軽んずる者は、すべて科学に害をもたらすであろう。なぜなら、数学を知らない者は、他の精密科学を学ぶことができず、世界を十分に知ることができないからである。
学問への入口となり鍵となるのは数学である。(中略)数学を知らなくては、他の科学も実地問題も分からない。なお悪いことには、数学に通じていない人は、自分が無学であることを感じないし、したがって無学を治す薬を探すこともないのである。
どの一つの科学も、数学なしでは十分に知ることはできない。
必然の理由から出発して反論の余地のない証明が成立するのは数学だけである。したがって、数学においてのみ、人間はその学問独自の法則に基づいて、真理に到達することができる。
多くの優れた知恵の源泉を認識できるかできないかは、言葉の習得にかかっており、ローマ人の知恵への道はそれによって開かれる。
もし数学以外の科学において、疑いのない確かさと誤りのない真実に到達することを望むなら、(すべての)知識の基礎を数学に置くことが必要である。