高見順
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高見順は、1907年1月30日に福井県にて生まれた日本の作家である。父は福井県の知事である阪本釤之助であり、実の父とは一度も会っていない。子供の頃からいじめを受けた経験を活かし、作品では孤独や不運に見舞われる人間の描写を行った。『故旧忘れ得べき』で第1回芥川賞候補になり、また日本近代文学館設立に尽力し、初代理事長に就任した。1965年8月17日に肺炎により死去した。
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ひとを愛するということは、自分を愛するということから始めなければならないのだ。ひとを愛するということは自分を愛するということなのだ。自分を愛することができないものがどうしてひとを愛することができようか。
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自分を、違う人間にしうると考え、自分の考えている理想像に近づけることが生長であると考えた。(中略)私というものは、けっきょく、私になりえたということに過ぎない。(中略)私が私になりえたら、大したことではないか。私ははたして私になりえたか。