田山花袋
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田山花袋は、日本の小説家である。1872年(明治4年)12月13日に群馬県(当時は栃木県)生まれた。本名は「録弥」である。足利で丁稚奉公した後、京橋区南伝馬町の有隣堂書店でも勤務した。尾崎紅葉のもとで修行した後、国木田独歩、柳田國男らと交わる。自然主義派の作品を発表し、『蒲団』『田舎教師』などの有名な作品で知られる。また紀行文にも優れた作品を残した。
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他に才能のない、行く道のない、我が儘(まま)な私にしては、芸術にすがって、どうにかして行くより他に仕方がなかった。それが、その簡単な理由が、その排水の陣を布いた形が、こうして私を長く文壇に残して置いたと思うと、不思議な気がしてならない。