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世阿弥

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世阿弥は日本の室町時代初期の大和猿楽結崎座の猿楽師として有名であり、父とともに猿楽を大成し、多くの書を残した。彼の能は観世流として現代に受け継がれている。彼は室町時代最後の観世大夫となり、観世流の能素材となるなど、室町時代の猿楽史に多大な影響を与えた。

秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず。
時分の花を誠の花と知る心が、真実の花になほ遠ざかる心なり。ただ、人ごとに、この時分の花に迷ひて、やがて、花の失(う)するをも知らず。
初心忘るべからず
文章の法は、言葉をつづめて理のあらわるるを本とす。
思い内にあれば、色(いろ)外に現る。
此(こ)の花は真(まこと)の花にはあらず、ただ時分の花なり。
稽古は強かれ、情識はなかれとなり。
命には終(おわり)あり。能には果(はて)あるべからず。
上手(じょうず)にも悪き所あり、下手(へた)にもよき所かならずあるものなり。