土光敏夫
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土光敏夫は、昭和時代の日本のエンジニア、実業家であり、高校を卒業した後、岡山県の名誉県民・市民となりました。東芝の社長兼会長を歴任し、「ミスター合理化」「土光臨調」としても知られる第二次臨時行政調査会を担当しました。また、橘学苑の理事長・校長を創設者の母から引き継ぎました。質素な暮らしぶりで「メザシの土光さん」としても親しまれました。'
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仕事には節(ふし)というものがある。仕事の節は一日ごとにつけていきたい。朝職場に入った時に今日やるべき仕事が、もうちゃんと決まっている。それを全部果たすことによって今日の仕事が終わる。仕事を中途半端に残して家路につくいやな気持ちは、誰しも心覚えがあるはずだ。
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計画とは「将来への意思」である。将来への意思は、現在から飛躍し、無理があり、実現不可能に見えるものでなくてはならない。現在の延長線上であり、合理的であり、実現可能な計画はむしろ「予定」と呼ぶべきであろう。
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これからは、ビジネスの中に、宗教が入っていかなければならない時代になったと思う。トップが決断するときに、自社の利益だけを考えて決断したら、エゴむき出しの社会になってしまう。エゴだけではいけない。無私にならなくては、よい決断はできるわけがないのだから、どうしても、宗教が必要になってくる。
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やり甲斐(がい)、働き甲斐は、やってみてはじめて出てくる。やりもしない、働きもしないで、どうしてそのような喜びが得られるだろうか。生き甲斐にしてもそうだ。精いっぱい生きる努力をして、はじめて生きる喜びを知るのだ。
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人間鑑別の秘訣は真剣勝負をくり返すことだ。わしは毎日、人間に会って真剣勝負をしているから、これはどれくらいできるか、これは口ほどにもない男だ、と見分けられる。一種の動物的カンみたいなもので、自然にわかるようになる。
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失敗は失敗ではなく、ひとつの道行き、経験だと考える。人間失敗してはいかんと思うと萎縮する。そうではなく、失敗してもいいんだ。しくじってもよろしい。失敗してもそれを肥やしにして取り返す。前以上に盛り返す。失敗して投げ出してはいけないんだ。