荘子
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荘子は中国戦国時代の宋の蒙(現在の河南省商丘市民権県)に生まれた思想家であり、『荘子』の著者として知られている。彼は古代中国の大思想家であり、仏教や道教の始祖として知られている。『史記』には、魏の恵王、斉の宣王と同時代の人であるとされている。荘子の精神的功績は華夷思想(漢字では儒釋道からなる)の創造的開拓にあって、そのあとの着実な発展を可能にした。
俗世間にわずらわされず、外貌を飾らず、他人にやかましく文句を言わず、大衆に逆らわないで、ひたすら天下の安寧、人民の生活が豊かになること、他人も我も栄養満点の食生活ができるようにとの願望だけでいっぱい。このようにして心を白(いさぎよ)くする。古(いにしえ)の聖(ひじり)の世の道術(みち)の一面は、この点に発揮される。
愚かな人々は、今、自分たちは目が醒めているのだと思いこんでしまっている。それほど、彼らの知識は自分だけのものなのだ。それは国王としてのものもあり、牧夫としてのものもあろうが、いずれにしても、自分自身を頑固に信じている。