仕事は本来、つらいものです。長時間拘束され、なおかつ人間関係にも悩まされますから。しかし、もし仕事につらさを感じないでいられるなら、そのほうがずっとしあわせな人生ではないでしょうか。
思い立ったときが吉日、やりたいときが適齢期。
親方や師匠が「これをやれ」といったことには、そこから身につけるべきなんらかのものがある。「やれ」といわれたことは素直にやる。その意味を考えながら修行を続ける。これができないと、いい職人にはなれない。
安定は自分を磨く上では邪魔になる。甘えを生むから。
人はなんのために生きるのかといえば、「生まれてきた理由」を知るためではないでしょうか?
つらいつらいと言いながら仕事をして、休みの日は旅行などでストレスを発散するのと、毎日楽しい仕事をしてストレスをためない人生と、どちらがいいですか?
自分で選んだ「生き方」をしている人は、なにかつらいこと、苦しいことがあっても、決して他人のせいにすることありません。愚痴は出ないのです。
職人は不器用な方がいい。なぜなら、器用な人はすぐに飽きてしまい、なかなかいい職人にはなれないからです。不器用な人は、人の何倍も努力するので、いい職人になれることが多いのです。
人生は短いものです。誰にも縛られることなく、自分らしく生きるだけの時間しか、私たちには残されていないのではないでしょうか?
いまある時間を自分の「技」を磨くために費やすことで、それから先、自分にも人にも評価される人生を送れるのです。
自分にとってもっともいい答えは、自分のなかにあるんです。
「個性」は「技」が身について、はじめて出てくるもの。たしかな「技」を身につけて、職人としての仕事を続けるうちに、「個性」は自然と出てくるのです。
仕事は人と人との間にしか存在せず、ひとりの世界では発生しません。ひとりの世界にあるものは趣味でしかなく、仕事とはいえません。
自分の思いどおりにモノがつくれるようになるためには、まず毎日毎日、同じものを同じようにつくる訓練をしなければなりません。
なにもせずに落ち込むのは、ただの「逃げ」だ。
たとえなんの役にも立たないことでも、好きなことに夢中になり、誰よりも優れた知識や技を得たとき、人を感動させることができる。
(仕事は)お金よりも精神的なものが大切、いかに気持ちよく暮らしていくかが大切なんだ。
朝から晩までこき使われて、無駄な仕事までするサラリーマンだって(年収)300万円です。職人は、収入面では不安があるかもしれませんが、好きな仕事をやって、自由に無駄なく生きられる。
自分で人生を諦めなければ、自分のためだけの仕事はきっと見つかる。
好きな仕事だから打ち込める。それによって仕事に対する深い理解が生まれる。するとそこには新たな発見がある。そこからさらに理解が広がる。
「いいものをつくりたい」「今しかできない仕事をしたい」という気持ちを持って仕事をしているなら、楽したい、遊びに行きたいなどと思わないものです。