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トマス・ア・ケンピス

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トマス・ア・ケンピスは1471年7月25日に没したドイツ出身の神秘思想家である。1395年から1429年までケルン学校で学んだ後、聖アウグスチノ修道会の修道院に入会し、そこで司祭に叙階されている。彼の名をとおして『キリストに倣いて』という信心書が有名である。

大いなる安らぎの心は、賞讃も中傷も気にしない人間のものである。
眠りは悩める者にとって、唯一の回生剤である。
賢明な人はその愛する人からの贈り物より、贈り物をくれる人の愛を重んじる。
毎年我々がひとつの悪徳を退治したならば、我々はやがて完全な人間になるであろう。
欲望を棄てよ、そうすればお前は平安を見出すであろう。
誰がそう言ったか、を尋ねないで、言われていることは何か、に心を用いなさい。
勇気を失わぬ勇敢な人間であれ。慰めは適切な時に汝を訪れるであろう。
人は労働なしに休息に達することなく、戦闘なしに勝利に達することもない。
我々は自分を評価する物指しを使って他人を評価しないことが、あまりにも多い。
自己の望みを人間や被造物におくのは愚かなことである。
天上の悦びは素朴である。というのは、そこには平和がいっぱいあるからである。
人はあなたの行為を見るけれども、神はあなたの意図を見られる。
人間が計画し、神が処理する。
失われた時は還らないことを記憶せよ。
休息と幸福は誰しも渇望するところであるが、それはただ勤勉によってのみ得られる。
最も高い所にある人は、それだけ激しい危険にさらされることが多いが、それは過度の自信のせいである。
イエスは、いまやその天国を愛するものを多数もっておいでだが、その十字架を担うものはごくわずかである。
火は鉄を試し、誘惑は正しき人を試す。
より多く持つことよりも、より少なく望むことを常に選べ。
この世の栄光は、いかに早く過ぎることか!
理性の第一規範は自然法である。
私たちはときとして情念に動かされ、これを熱心さと思い違える。
真実の永遠なる栄光を求める者は、仮初めの由(よし)無し事に関わらず。
我々は好んで他人が完全であることを求めはするが、自分自身の欠点を正そうとしない。
習慣は習慣に征服せられる。