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安藤忠雄

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安藤 忠雄は日本の建築家で、コンクリート打ちっ放し建築を主に住宅や教会、ホテルなど国内外に多くの作品を発表している。1976年に「住吉の長屋」、1989年に「光の教会」、1992年から「ベネッセアートサイト直島」、2000年に「淡路夢舞台」、2020年に「こども本の森 中之島」などがある。または主宰している安藤忠雄建築研究所は文化功労者であるとともに文化勲章を受章しており、21世紀臨調特別顧問、東日本大震災復興構想会議議長代理、大阪府・大阪市特別顧問なども務めている。

必死な思いは、必ずや仕事相手にも伝わる。
便利だけが建築の目標ではない。
可能性を超えたものが、人の心に残る。
自然に触れることによって「思い通りに扱えない」ことを学ぶ。
何も分かっていないのに、分かったような気になっている。これはものすごく不幸なことです。分かったと思った瞬間に考えることをやめ、何かに縛られてしまうからです。
仕事の中に幸福感があるとすれば、それは無我夢中になることでしか生まれてはこない。必死に取り組まなければ仕事の喜びなど分かるはずはない。
今の日本人はまさに思考停止状態。考えることをやめてしまっている。だから世間や他人のことばかりが気になる。そんな不自由の中に幸福はありません。
必要なのは、「自由に考える力」であり、「思考の柔軟性、応用力、生活力」である。
ブランドというものは、しょせんは他人が決めた価値です。自分が見出した価値ではなく、他人が決めた価値を基準にする。なんだか悲しい感じがするし、少なくとも精神的に自由とは言えないでしょう。
無我夢中で仕事をしていれば、不平不満などは出てくるものではない。
多数に追随すれば必ず自分を見失う。孤独を恐れず、したいことを続けるしかない。
今の子供たちの最大の不幸は、日常に自分たちの意思で何かが出来る、余白の時間と場所を持てないことだ。
やりたいことを見つけたら、実現することだけを考える。
人間の価値、人生の重さは、いかにひたむきに、精いっぱい生き抜いたかで決まると思います。どのような職業、境遇にあっても、真剣に生きている人間の姿はそれだけで、すがすがしく、美しい。
能力さえあればね、マーケットは世界にあるんやから。地球の中で景気のいいとこはいつもありますよ。
人生というのは所詮どちらに転んでも大した違いはない。ならば闘って、自分の目指すこと、信じることを貫き通せばいいのだ。
最悪なのは、挑戦もせず最初からあきらめて逃げてしまうことです。失敗を恐れず〈本気〉で立ち向かえば、(失敗しても)少なくとも自分自身は納得できるでしょう。
建築を通じて、その場所でこその豊かさをつくりだす。
勇気とガッツが、退屈な日常の繰り返しを、無限の可能性に満ちた時間に変えていく。
(建築は)「自分はこれがしたいんだ」と思う人間の数だけ、個別の解があるのです。答えがないのは人生も同じでしょう。判断力、決断力、実行力といった持てるすべての「力」を発揮して、自分の責任で精いっぱい考えて、道を探していくしかない。人間の個性とは、そんな厳しく不安な状況の中でこそ現れてくるものです。
(他者による)尊敬というものの中から誇りが出てくる。
自分にとっての価値(価値のあるもの)とは何なのか。それを探すことが自分を発見することであり、ひいては自分自身の幸せを見つけることではないでしょうか。
自分がやりたい仕事を誰かが用意してくれることなどありません。与えられた仕事があれば懸命にやり遂げるのは勿論(もちろん)だけど、本当に自分がやるべき仕事は自ら提案し働きかけ、創りだしていくしかない。そこに向かっていくことが面白い。
一番大切なのは、あきらめずにどんな状況でも全力を尽くせる心の強さです。
完成した建築物に幸福感があるのではなく、苦しみながらも工夫しているときにこそ喜びがある。