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クラウゼヴィッツ

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カール・フィーリプ・ゴットリープ・フォン・クラウゼヴィッツは、プロイセン王国の軍人、軍事学者である。ナポレオン戦争にプロイセン軍の将校として参加し、シャルンホルスト将軍とグナイゼナウ将軍に師事。戦後は研究と著述に専念し、『戦争論』で戦略、戦闘、戦術の研究領域において重要な業績を残している。絶対的戦争、政治的交渉の延長としての戦争概念、摩擦、戦場の霧、重心、軍事的天才、防御の優位性、攻勢極限点、勝敗分岐点などを提唱した。

予期しない事実に直面した時、これを処理できる能力を「沈着」という。「沈着」の度合いは、心が平静に戻るまでの時間によってはかる。
独立権限を有する二人の指揮官が同一戦場にあることほど不幸なことはない。一指揮官のもとに統一するか、逆に戦場を二分せねばならない。
戦争は簡単であり、これに必要な知識は極めて低級なように見えるが、実行してみると、その反対である。
知識を単純化した人を天才という。
学生を小さな幸せを求める人材にしか育てられない教官は、罪悪である。
戦争は別の手段による外交の継続である。
複雑な事象を単純化できる人を天才という。
情報が多ければ判断が楽というものではない。
精神が予想外の事態を乗り越えてこの不断の戦いに勝つためには、二つの特性を必要とする。ひとつは、暗黒においても内なる光を灯し続け、真実を追究する知性であり、もうひとつは、そのかすかな光が照らすところに進もうとする勇気である
指揮の枝が少ないと組織は硬直になり、多いとトップの意志の威力が弱まる。命令系統が複雑になれば、正確さと迅速さが低下する。
十の力をもって一時間でできることは、五の力をもって二時間でできるとは限らない。
戦いにおいて確実なのは、将帥自身の意志と実行力だけである。
恐怖感を持つ人間は、良いことよりも悪いことを信じやすく、悪いことは誇大に考えやすい。
ナポレオンが、敵をあたかも緒戦において完全に撃破するという意向を抱かずに出征したことは、今だかつてなかったと言ってよい。
戦闘においては、精神力の損失が勝敗決定の主な原因であり、秩序と統一の喪失は、しばしばここの部隊の抵抗を駄目にする。