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二葉亭四迷

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二葉亭四迷は日本の小説家、翻訳家であり、本名は長谷川辰之助(はせがわたつのすけ)。彼の処女作『浮雲』に対する卑下、特に坪内逍遥の名を借りて出版したことが筆名の由来である。専修学校(現在の専修大学)や、東京外国語学校(現東京外国語大学)、東京商業学校(現一橋大学)などを経歴するなかで、評論『小説総論』を発表した等、日本文学史において重要な存在となっている。

私の思想がいったい何んだ?たいていは平成親しむ書簡の中から拾ってきた、謂わば古手の思想だ。
愛に住すれば人生に意義あり。愛を離るれば人生は無意義なり。
かりそめにも人を愛すというからには、必ず先(ま)ず互いに天性気質を知り合わねばならぬ。
私は、奮闘さえすれば何となく生き甲斐があるような心持がするんだ。
人生の意味は思想に上らず、思想を超脱せるものは幸いなり。
人生は青年の上に限りやしない。老年者の上にも意味深い人生のある物がある。
愛は総(す)べての存在を一(ひとつ)にす。愛は味(あじわ)ふべくして知るべからず。愛に任ずれば人生に意義あり、愛を離るれば人生は無意義なり。
いや、人生は気合だね。
信ずる理由があるから信じているのではなくて、信じたいから信じているのだ。
凡人は存在の中に住(じゅう)す、其(その)一生は観念なり、凡人は成人の縮図なり。
世には情死というと、一概に愚(ぐ)だという者がある。そういう者には、得て情死さえ為(な)し得ぬ薄(うすつ)ぺらな奴が多い。