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樹木希林

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樹木希林は、日本の女優であり、戸籍名は内田啓子、旧姓は中谷である。父親は、薩摩琵琶奏者の中谷襄水であり、妹も薩摩琵琶奏者、息子も薩摩琵琶奏者と芸術家一家の血を引いており、若い頃は警察官をしていた父親は、神田界隈を管轄としていて、神田神保町でケーブル「東宝」を営んでいる母親と出会い結婚した。有名な演技作品に『洞爺湖畔の休日』『若草物語』などがある。

嫌な話になったとしても、顔だけは笑うようにしているのよ。井戸のポンプでも、動かしていれば、そのうち水が出てくるでしょう。同じように、面白くなくても、にっこり笑っていると、だんだんうれしい感情がわいてくる。
私、自分の身体は自分のものだと考えていました。とんでもない。この身体は借りものなんですよね。最近、そう思うようになりました。借りものの身体の中に、こういう性格のものが入っているんだ、と。
(死ぬことは)借りていたものをお返しするんだと考えると、すごく楽ですよね。
映画ってね、「嫌だな、あの人」と皆が思うような、ずうずうしい演技をする人が交じることで、思いがけない面白さが出ることがあるのよ。
がんはありがたい病気よ。周囲の相手が自分と真剣に向き合ってくれますから。ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう。そういう意味で、がんは面白いんですよね。
(ちょっとした)喜びを見つけて、気持ちが沈んだら、笑う。こういう生き方をしてきた。みなさんも見つけて。
熟年離婚なんて言葉も浸透してきちゃったけど、老いてから別れるのはもったいないわよ。
死に向けて行う作業は、おわびですね。謝るのはお金がかからないから、ケチな私にピッタリなのよ。謝っちゃったら、すっきりするしね。
「人間いつかは死ぬ」とよく言われます。これだけ長くがんと付き合っているとね、「いつかは死ぬ」じゃなくて「いつでも死ぬ」という感覚なんです。
「今からギャグをやりますよ」という雰囲気を出すと、見る方は笑えない。
年をとることに、絶対にブレーキをかけない。だから、病気もそう、容姿もそう。ブレーキをかけない。ブレーキをかけたって何十年もかけられない。たががはずれたらどどっと来るんですから。ブレーキをかけている苦労の方が大変じゃない?
(落ち込んだ時は)誰もいなくても、笑うの。笑うの。笑うの。そしてちょっと、自分の頭を撫ぜるの。それからねぇ、嬉しいことをするの。
学校はいつでも(=何歳になっても)行けるけど、結婚は分別がつかないうちにした方がいいよ。
生きるのも日常、死んでいくのも日常。死は特別なものとして捉えられているが、死というのは悪いことではない。
十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるってことなんじゃないでしょうか。