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仲代達矢

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仲代 達矢は、日本の俳優、歌手、ナレーター、声優で、茨城県の農家出身の父の転勤により移住した千葉県津田沼で育った。劇団俳優座出身として演劇・映画・テレビドラマで活動を続け、映画全盛期から斜陽時代以降までの映画界を支えてきた代表的な俳優で、米国アカデミー賞や世界三大映画祭に出演した映画が受賞しており、四冠を達成している。'

役者にとっての個性とは何か。それは五本の指に入ることだ。
芸の修業なんて死語になっちゃったけど、いまこそ必要な気がします。お客にとっては関係ないわけですけど、役者の側からすれば重要なんですよ。そして、それが作品そのものを面白くする一番の方法だと思うんです。
役者とは人間を知ることですね。
俺は何をやっても目立たない。そう嘆く人は、実は目立たないという特質を持っているわけで、個性とはそういうものです。
どんな仕事でも、突き詰めれば突き詰めるほどに難しさが分かってくる。次から次へと壁が現れる。その壁を一つひとつ乗り越えていく。いったいその先には何があるのだろうか。それが見たいからこそ、我々は自分の仕事に一生懸命になる。そしてそこに、自分の仕事に対するプライドが生まれる。
上位三十番に入ったくらいでは目立たない。上位五番に入るからこそ際立つ個性と言えるのです。
(今の年長者は)自分の地位や仕事に固執して、次の世代へ譲ろうとしない。出てくる若い人の芽を摘もうとしたりする。よほど「無名」になることが怖いのでしょう。
とにかく何かの上位五番に入ることで、その人間の存在感は出てくるものです。
最終的には、その役者の「人間」みたいなものが問われてくるでしょうね。「魂」というか。だから、僕は死ぬまで修業じゃないかと思ってますよ。