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大山康晴

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大山康晴は将棋棋士で、木見金治郎九段門下。一般棋戦で44回優勝し公式タイトルを80期獲得したが、その他にも多くの称号を保持している。1990年に文化功労者を受賞。弟子には有吉道夫、中田功、行方尚史などがいる。'

勝つための要諦は何かと問われるなら、「不動の信念をもって、苦しさを耐え忍ぶこと」と私は答えるだけだ。
不運が続くと思ったら、虚心になって変化を目指せ。不運を幸運に変える要諦は、これしかない。
不摂生(ふせっせい)しても、勝つことはあります。デタラメしてても、波に乗ったらいくものなんです。しかし、一年か二年でしょうね、それ以上は続かないです。十年以上続けようと思ったら、俗にいう、真面目な姿じゃないとダメですね。そのへんが、人生と勝負の重なり合った部分といえるかもしれません。
局面がわからなくなって、攻めても守っても形勢が同じようなら、こんどは攻めていこうと思った。私は攻めて負けるなら仕方がない、と自分にいいきかせた。
長所は即欠点につながる。
盤上は心の鏡である。
頭がきれる。天才的な人。どの世界でもこういう人がトップになると思いがちですが、案外とこのタイプは二番手のことが多いもんです。社長ではなく副社長という感じですね。
考えねばならんのは、うまくいきすぎている時ですよ。
決断に後悔なく、くやしさには落ち着きを。
人間というのは弱い存在なので、必ずミスしたり、間違えたりするもの。
名人戦のような大きな勝負で変則作戦を用いるのは気合の充実を欠いているから。
長い間、プロの棋士を続けてきて、スランプや行きづまり……人間はそれを口にしてはならん。その一語に尽きます。
功名心をしりぞけて、平常心、不動心を持ち続けよ。
勝負には“負け下(した)”といって、負け続けると少しぐらい形勢がよくなっても勝てなくなるというジンクスめいたものがある。
絶対優勢は絶対不利につながり、絶対不利は絶対優勢につながる。
麻雀は敵陣を見る、将棋は自陣を見る。
勝負というのは、一人で勝つもんじゃない。相手が負けてくれるものなんですよ。“この人は強い、とてもおれは頑張ってもかなわん”という気持ちに対戦相手がなってくれることが、勝ちにつながるのであって、チャンピオンでもだれでも、頑張ったから勝つというもんじゃないんです。
何事をするにも、まず自分に勝たなくては成功しない。
人間は、助からないと思っても助かっている。
一回目のチャンスは見逃せ。
一時期強いというのは一時力(いっときぢから)といって誰にでもある。頂点を維持してこそ強者である。
良い手を指そうとするよりは、悪い手を指さないように自戒する。
体力に恵まれていますから千五百局以上指していますが、一局も休んだことがありません。三十九年間皆勤賞ですが、これはすべていかに勝つかということだけに絞って生活しているからでしょう。酒も煙草もやめました。辛くても我慢には慣れています。
終盤は二度ある。
勝負に自信がつくと多くの人が天狗になってしまいます。大切なのは、どうしたら技術を全部出し切れるか、その心構えをつくることなのです。
最善形にしたらあとは悪くなるだけ。
道具を大切にするものは、将棋も上達する。
天才肌の人は、なぜか良い時は百点を取るが、ガタッと五十点に下がったりする。これではトップはまかせられませんね。
平凡は妙手にまさる。