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サント・ブーヴ

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シャルル・オーギュスタン・サント・ブーヴは19世紀に生きたフランスの文芸評論家、小説家、詩人であり、ロマン主義文学の代表的存在となり、批評のジャンルを確立した。主義的な文脈において繰り返し論じられたサント・ブーヴの魅力は、彼の印象批評の対象となった作家の原点を見極める能力にあった。伝記などを駆使した彼の文章評論は非常に細かな研究を重ね、文学者の生い立ち・環境・思想・教養などを把握しようとする批評の新しい視点を示した。

虚偽の世界では、正直な女ほど人をだますものはない。
大部分の人たちの才能は、おしまいには一つの欠点となるものだ。老人になるにつれて、この欠点はますます顕著になってくる。
楽しみにも喜びにも、隠しておかねばならない程度というものがある。程度を越すと人間を怒らせ、醜行と呼ばれて諸君は復讐される。
人間の虚栄心は水銀のようである。
ある人を軽蔑すると公言するのは、まだ十分に軽蔑してないのだ。沈黙こそ唯一至上の軽蔑だ。
人間というものは、年が若くて恋しているときには、どんなことでもまず恋に結びつけて考えるものである。
男女の友愛は結構なものです。ただし、それが若者同士の間では恋となり、老人同士の間では恋の追憶を追い出したりするためだ。
若いときに放縦(ほうじゅう)すぎると心に潤いを失い、節制しすぎると融通がきかなくなる。
人間をよく理解する方法は、たった一つしかない。それは、彼らを判断するのに決して急がないことだ。
醜い女は美人よりも手管(てくだ)が多い。というのは、前者は男をいらいらさせるが、後者は男を待っているからだ。
判断するときは皮肉を避けなければならない。精神のあらゆる性向のうちで、皮肉が最も聡明からは遠い。
友情という言葉は、女が好んで口にするたいへん素敵な言葉だ。あるときは恋を招き入れたり、あるときは恋にひまを出したりするための。