スピノザ
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バールーフ・デ・スピノザは17世紀のオランダの哲学者であり、彼の汎神論は新プラトン主義的な一元論でもあり、後世の無神論や唯物論に強力な影響を及ぼした。彼は抽象的な合理主義解釈を実践する著名な哲学者として知られ、カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルらドイツ観念論やマルクスなどの影響を受けている。
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一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない人にとっては善でもなく悪でもない。
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人間は人生にあるこれらの良いもの(=食物・衣服・感覚・遊戯など)をできるだけ利用し、できるだけ多く愉快に、快活に努めるとともに、自分だけ愉快になって喜ぶのでなく、他の人々にも喜びを分けてやるがよい。喜びが大きければそれだけ、生活への意欲はいっそう大きく強くなるものであろう。
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食物・衣服・感覚・遊戯、すべてにわたり良い感じを与えるものは、いかなる害も与えない。これは我々には娯楽であるかもしれないが生活に欠くことのできないもので、これらのものがなかったら、我々はこの苦しい人生を生き通すことができないかもしれない。