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高田好胤

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高田好胤は大阪市出身で法相宗の僧であり、薬師寺元管主、法相宗管長である。11歳のとき、肺結核で父親を失った家庭で育つが、母親の実家である東大寺龍蔵院の知人の橋本凝胤が弟子として高田好胤を育てる。凝胤の教育は厳しかったが、そのおかげで高田好胤は叡智を開花させ、百万巻写経勧進の道を切り開き、薬師寺の伽藍の復興に生涯を賭ける。

やたらと忙しいのはどんなものでしょう。「忙」という字は「心が亡びる」と書きます。
いまの世の中は報恩感謝の気持ちの籠(こも)ったまつりごとという先祖孝行と、親孝行という縦の人倫の道をおざなりにしているところに混乱と混迷の原因があると思います。
心。ひろく、ひろく、もっとひろく。
子供は親のする事を真似て学ぶものです。親が身をもって親にお仕えする親孝行、また、亡くなられたご先祖に対してはまつりごとをする──そんな親の後ろ姿を子供はじっと見ていて、いつとはなしに縦の人倫の道を学んで身につけていくのです。
かたよらない、こだわらない、とらわれない心。