自らを低く評価する者は、まさしくほかの人々によっても低く評価される。

知識には作法の衣を着けなければならない。そして世間に出る道を円滑化せねばならない。

時間の価値を知れ。あらゆる瞬間をつかまえて享受せよ。今日できることを明日まで延ばすな。

美女と醜女は知性を認められることを欲し、そのどちらでもない女性は美貌を認められたがるものだ。

できれば人より賢くなりなさい。しかし、それを人に知らせてはいけない。

無作法な知識は偉大なダイヤモンドの原石のようなものだ。戸棚に並べて好奇の眼で眺めるのにはもってこいであり、またその希少価値のゆえに尊ばれる。しかし最も賞讃されるのは、磨き上げられた時である。

謙譲は称讃を求めるときの唯一の確かな餌である。

宗教や結婚の問題について、私は人に絶対に忠告しない。なぜなら、この世やあの世で、誰かの苦悩を私の責任にされたくないからである。

人を説得する秘訣は、教えないふりをして相手に教え、相手が知らないことは、忘れていたのだろうと言ってやることだ。

いやしくもやってみる価値のあるものは、ちゃんとやってみる価値がある。

健康は、祝福の中でももっとも重要にしてもっとも素晴らしいものだ。

目標をあくまで貫くことは、気概ある者の精神をがっちりと支える筋金の一本であり、成功の最大の条件である。これがなければ、いかなる天才でも方針を失い、ただやたらにエネルギーを浪費するだけである。

君の毎分毎分を大切にすることをお勧めする。時間のほうは時間が自分で世話をするだろうから。

一緒にいる人に、賢いとか教養があるなどと決して思われてはなりません。あなたの教養は、懐中時計のように自分のポケットにしまっておきなさい。そして自分も１つ持っていると見せびらかしたいばかりに、むやみにそれを取り出して、強い印象を与えてはなりません。

こちらの言い分を相手に言い聞かせようとするあまり、相手のボタンや手を掴んではならない。相手がこちらの言葉を聞きたくないのなら、いっそ自分の舌を抑えたらどうだ。

君だって覚えがあるだろう。ほんのわずかな気配りがどれだけ嬉しかったか。誰もが持つ虚栄心がそのことでどれだけ満たされたか。たったそれだけのことでそれ以後その人に傾斜し、その人のやることなすこと全て好意的に受け止めるようにならなかっただろうか。人間とは、そんなものだ。

知識は高齢者にとっては心地のよい、必要な養育院・隠居所である。

怠惰は弱い頭の逃避場、愚者の休日にすぎない。

若者は自分には十分な分別があると思っているが、それは酔っぱらいが自分は酔っていないと思うのと同じである。

ウィットを言うのなら、喜ばすために用い、傷つけるために使うな。

男よりもより多く、女は互いに類似点を有する。実を言えば女は二つの熱情――虚栄と恋を有するのみである。

夫婦間における唯一確実かつ永続的な平和は、まぎれもなく別居状態である。

すべての知識を時計と一緒にポケットにしまいなさい。そして望まれない限り人前でそれを引っぱり出さないこと。

揺らぐことなく長続きする平和を夫婦が手に入れる方法は、間違いなく別居だけである。

どのように話すかは、話の内容と同じくらい重要である。判断力を持っている人間よりも、耳をくすぐられて喜ぶ人間のほうが多い。

大胆は安っぽい野蛮な性格である。

分別のある男は女を軽く扱い、一緒に冗談を言い、歌うだけである。重大な事については女に相談する事も任せることも決してしない。

悪意はしばしば忘れられるが、軽蔑は決して忘れられない。

服従者の名声は残酷な名声である。

常識は、私が知っている最上の分別だ。

たとえ自分自身が正しいと思っても、けっして昂奮して荒々しく討論してはいけない。

相手の本心を知りたければ、相手の顔をじっと見つめることだ。表情を見ていると、言葉の意味が掴みやすくなる。

アドバイスが歓迎されることはまずない。アドバイスを強く求める者にかぎって、受けたアドバイスを嬉しく思わないのが常だからである。

忠告はめったに歓迎されない。しかも、それをもっとも必要とする人が、常にそれを敬遠する。

諸君は一緒にいる人々よりも、けっして利口に思われてはならないし、また、より物知りに見られてはいけない。

酒飲みは自分では節酒していると思っているように、青年たちはみずからを利口だと思いがちだ。