デイル・ドーテン
@01gr31xc3a83pa2vz6rjk94jd1
デイル・ドーテンは、ビジネス分野のコラムニストである。起業家、実務家、講演者、キャリアセミナーを開催するコンサルタントとして活躍している。 1980年にマーケティングリサーチ専門会社であるリサーチ・リソーセスを起業し、マクドナルド、3M、P&Gなどの国際的大企業を顧客に抱えた。1991年に新聞に発表した経済コラムで知られるようになり、100社以上の新聞社に配信されて多くの愛読者を持つようになった。
![](/init-icon.png)
彼らはね、他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしているんだ。そして、どうなるか。手に入るのはせいぜい、その業界の上位十パーセントに入るという十分の一の確率のチャンスくらいなものだ。
![](/init-icon.png)
本当に優れた上司のもとで働き始めた人間ははっきりと知る。給料よりもっと大切なもの、つまりチャンスと変化が得られることをね。この上司のもとでなら、きっとチャンスに恵まれる、収入ならあとからついてくると信じられるんだ。
![](/init-icon.png)
従業員に、(自分の仕事・持ち場について)“自分のもの”という気持ちを持たせたり、能力を示すチャンスを与えることは、彼らのやる気を大いに刺激し、逆にそういう気持ちやチャンスを奪うことは“罰”を与えることになる。
![](/init-icon.png)
どうすれば部下に、自分の能力の高さを証明するチャンスを与えられるか、考え出すのは容易ではない。だが、彼らの起業家的なエネルギーを活用する方法をなんとかして見つけなくてはいけない。無論、新たに会社を興させるのではなく。
![](/init-icon.png)
この事務所ではね、だれかがへまをやらかしたら、必ず別のだれかが「ポスト・イットを思い出せ!」と叫ぶんだ。するとみんなが、一つの事業にまで発展したスリーエムの不完全な接着剤のことを思い出し、何か役に立つことが思いがけず見つけ出せないかとその過ちのことをじっくり検討し始める。
![](/init-icon.png)
ほとんどの職場は小学校さながらだね。大学を思わせる職場はほんの一握りだ。小学校というのはルールを教え、あれこれ小言を言うところ。大学は自由と発見の場で、能力を引き出すところ……少なくともそうあるべきところだ。