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エラスムス

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デジデリウス・エラスムスは、1466年10月27日生まれのネーデルラント出身の司祭・神学者・哲学者である。『痴愚神礼賛』『エンキリディオン』『平和の訴え』などの著作でキリスト者の一致と平和をテーマにし、『校訂版 新約聖書』を作成した。

一方に痛手を負わせることが、他方の役に立つ。
人生に執着する理由がない者ほど、人生にしがみつく。
一番悪いものが、一番多くの人々のお気に入りになってしまう。
人間として生きるつもりなら、賢さなんて持つべきではない。
自惚れ心には追従(ついしょう)という妹がいて、よく似ている。これは己ではなく、他をだますことにある。
幸運は大胆な者に味方する。
自分自身になりたいと望むことこそ、幸福の最大要件だ。
哲学とは、死についての瞑想である。
世間は欺かれることを欲す。
過ちを正すのを恥じるな。
隠れた才能は名を売らない。
幼年のませたる賢さは、あさましき哉(かな)。
節約はかなりの収入なり。
予防は治療にまさる。
恐怖のあるところに恥辱がある。
一人とは、一人もいないことだ。
自分自身と付き合う術を心得ている者は卑屈を知らぬ。
喧嘩せずに暮らしていけるのは独身の男である。
求められる前にアドバイスするな。
幸福の要は、ありのままの自分でいることを厭わぬこと。