フランソワ・モーリアック
@01gr32ds4jd3b9rpf5kn1x31sq
フランソワ・モーリアックはフランスのカトリック作家です。1885年10月11日にボルドーにて生まれ、敬虔なカトリックの母に育てられました。フランス国立古文書学校に入学し処女詩集『合掌 Les mains jointes』を発表し、モーリス・バレスの賞賛を得ました。第一次世界大戦に従軍し、1922年に『癩者への接吻 La bais'ersur le pauvre』で反戦文学の立役者となりました。1926年にアカデミー・フランセーズ賞を受賞後、1952年にノーベル文学賞を受賞しました。
![](https://pub-fd1245aabf684a24bea07fd8af5b3432.r2.dev/ref/01gr32ds4jd3b9rpf5kn1x31sq/01hc43cz2c6zthkpsef9cwfa85.webp)
彼らには老年がどんなものかわからないのだ。人生から何も得られず、また死から何も期待できないという刑罰、あなた方には想像できまい。人生の彼方(かなた)に何もないなんて、説明もなく謎の言葉も与えられないなんて。
![](https://pub-fd1245aabf684a24bea07fd8af5b3432.r2.dev/ref/01gr32ds4jd3b9rpf5kn1x31sq/01hc43cz2c6zthkpsef9cwfa85.webp)
ボードレールが、彼らこそ唯ひとり真の旅人と主張する、出かけるために出かける人たち、また、そんな様子を見せる人たちは、たとえそれ以外の動機を持たないにしても、彼らは自分自身に耐えかねているという、もう一つの動機からは、常に逃れることができない。彼らは自分自身の心から逃避しようとする狩人であると同時に獲物であり、追うと同時に追われる人たちなのである。