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福沢諭吉

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福沢諭吉は、天保5年12月12日(1835年1月10日)生まれの日本の啓蒙思想家、教育家である。英語で空所塾と呼ばれる慶應義塾の創設者である。時事新報の創刊なども行った。

進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。進まず退かずして潴滞(ちょたい)する者はあるべからざるの理(ことわり)なり。
知己の多きは人間の一大快楽
ただ頼むところは母一人だ。母さえ承知してくれれば誰が何と言うても怖い者はない。
世の中で一番美しいことは、すべての物に愛情をもつことです。
人生は芝居のごとし、上手な役者が乞食(こじき)になることもあれば、大根役者が殿様になることもある。とかく、あまり人生を重く見ず、捨て身になって何事も一心になすべし。
親子だというても、親は親、子は子だ。その子の為に節を屈して子に奉公しなければならぬということはない。
自由は不自由の際に生ずというも可なり。
人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり。
自ら心身を労して私立の活計をなす者は、他人の財に依らざる独立なり。
一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。而(しこう)してこの習慣の学校は教育の学校よりもさらに有効にして、実効を奏する。
独立自尊の人は自営自活の人たらざるべからず。
世の中で一番みにくいことは、他人の生活をうらやむことです。
私は軽蔑されて侮辱されても、その立腹を他に移して他人を辱めることはドウしてもできない。
自分にて自分の身を支配し、他に寄りすがる心なき個人の独立があってこそ国家の独立がある。
政治は悪さ加減の選択である。
浮世を棄つるは、即ち、浮世を活発に渡るの根本なると知るべし。
空想はすなわち実行の原案
物を貪(むさぼ)るは男子の事に非(あら)ず
独立の気力なき者は、国を思うこと深切ならず。
人間の心がけは、とかく世を軽く見て、熱心に過ぎざるにあり。
顔色容貌の活溌愉快なるは人の徳義の一箇条にして、人間交際において最も大切なるものなり。
文明とは人の身を安楽にして心を高尚にするをいうなり、衣食を饒(ゆたか)にして人品を貴くするをいうなり。
自由と我儘(わがまま)との界(さかい)は、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事をもつことである。
社会共存の道は、人々自ら権利をまもり幸福を求むると同時に、他人の権利幸福を尊重し、いやしくもこれを侵すことなく、もって自他の独立自尊を傷つけざるにあり。
学問とはただ難しき字を知り、解し難き古文を読み、和歌を楽しみ、詩をつくるなど、世上に実の無き文学を言うにあらず。専(もっぱ)らつとむべきは、人間普通日用に近き実学なり。
自我作古(じがさっこ)の業にのみ心を委(ゆだ)ね、日夜研精し、寝食を忘るるに至れり。
世の中で一番みじめなことは、人間として教養のないことです。
家の美風その箇条は様々なる中にも、最も大切なるは家族団欒(だんらん)、相互にかくすことなき一事なり。
水清ければ魚なし、人智明なれば友なし。朋友を容るるの度量は広くして聊か漠然たるを要す。
花見にでかけて、人に素面(すめん)を見らるるも、見られざるも、頓着すべきにあらず。
信の世界に偽詐(ぎさ)多く、疑の世界に真理多し。
信の世界には存外まやかしが多く、疑いの世界に意外に真理が見出される。〈現代語訳〉
人は他人に迷惑を掛けない範囲で自由である
自由を得た結果、不自由を感じている。
人は生まれながらにして貴財貧富の別なし。唯(ただ)学問を進めて物事を良く知るものは貴人となり富人となり、無学なるものは貧人となり下人となるなり。
元来私が家に居(お)り世に処するの法を一括して手短(てみじか)に申せば、すべての事の極端を想像して覚悟を定め、マサカの時に狼狽せぬように後悔せぬようにとばかり考えています。
独立とは、自分にて自分の身を支配し、他に依(よ)りすがる心なきをいう。
「愈究而愈遠」。愈(いよいよ)究めて愈(いよいよ)遠し。
行為する者にとって、行為せざる者は最も過酷な批判者である。
人の世をわたる有様を見るに、心に思うよりも案外に悪を為し、心に思うより案外に愚を働き、心に企てるよりも案外に功を成さざるものなり。
まず獣身(じゅうしん)を成して、後(のち)に人心を養う。
世の中で一番悲しいことは、うそをつくことです。
そもそも事を為すに、これを命ずるはこれを諭(さと)すに若(し)かず、これを諭すは我より其(そ)の実の例を示すに若かず。
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。
独立の気力なき者は、人にして悪事をなすことあり。
自分の考えを曲げてまで交際を求めない。
自ら労して自ら食(くら)うは、人生独立の本源なり。
思ふ所は言ふべからず、言う所は行ふべからず。
自ら物事の理非を弁別して処置を誤ることなき者は、他人の智恵に依(よ)らざる独立なり。
世の中で一番さびしいことは、する仕事のないことです。
一身独立して一国独立す
人生、万事、小児の戯れ。
猿が読むのだと思って書け。
世の中で一番尊いことは、人のために奉仕し、決して恩にきせないことです。
賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり。
人間は、負けるとわかっていても、戦わねばならない時がある。だから、たとえ負けても勝っても、男子は男子なり。勝負をもって人物を評することなかれ。
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人に諂(へつら)うものなり。
理想が高尚でなければ、活動もまた高尚にはならない。
独立自尊
学問は事をなすの術(すべ)なり。実地に接して事に慣るるに非(あら)ざれば決して勇力を生ずべからず
難(かた)きを見て為さざるは、丈夫の志にあらず。