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フジコ・ヘミング

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フジコ・ヘミングはロシア系スウェーデン人の画家である父親と、日本人ピアニストの母親から育てられ、ヴァイマル共和政下のベルリンで生まれました。5歳から母親の手ほどきでピアノを始め、10歳からレオニード・サルトレーイ率いるロシア系ドイツのピアニストの指導を受けました。日本とヨーロッパ・アメリカで活躍するピアニストとして幅広く活動しています。

どんなに教養があって立派な人でも、心に傷がない人には魅力がない。他人の痛みというものがわからないから。
自分(の成功)にふさわしい時期がくるまでひたすら待つということも、大切なことだ。
初心者はピアノを弾くための指の練習なんかしないほうがいい。曲の中には、とんでもなく難しい部分があるでしょ。私はその曲の中で、指の練習をすることにしているの。人生は、指の練習をしているには短すぎるし、第一、意味がないもの。
辛いことがあっても私は負けなかった。いつかはこの状況から抜け出せる日が来ると信じていたから。
人間はなんのために生きるのかって考えてみると、苦難を乗り越えていくために生きるのだと思う。なにもしないで、生きていこうなんて生き方はだめよ。
神にただ、「ああしてください」「こうしてください」と願い事をするだけではいけない。自分のいまの状態から幸せを考えもしないで、もっといい状態を得たいと欲望だけをぎらぎらさせている人が多い。いつも「どうもありがとう」と、いま生かされていることへの感謝の気持ちを持たないと。
人生は諦めたら終わり。私は苦しみながらも希望を捨てませんでした。人生をくよくよしてわたらないことです。
間違えたっていいじゃない、機械じゃないんだから。
その時は不幸だと思っていたことが、後で考えてみると、より大きな幸福のために必要だったということがよくあるの。
どんなに辛い悲しみも、すべて時が忘れさせ、癒してくれる。たくさん泣いて、嫌な時が過ぎてゆくのを、ただ待つしかない。
人生って短すぎます。少し賢くなったと思ったら、もう年取っているんだから。
人間は場所を得て初めて、本当の姿を現す生きものなのよ。
幸福な貧乏人もいれば、不幸な金持ちもいる。結局は自分が置かれた状態の中で、幸せは作りだすことができる。
チャンスというものは、掴み取るだけで成功とは限りません。私はチャンスを失ってどん底を知り、回り道をしたおかげで、人間的に成長できたように思います。
たしかに人間にとって、ルックスをきれいにしたり、おしゃれしていいものを買ったりすることは大事なことです。でも同時に世の中にはすごい悲劇があるということも、どうしても見逃せないんですね。だから私は、ひとりで幸せに酔うということができない。みんなが思っているほど幸せではないんですよ。