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バイロン

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ジョージ・ゴードン・バイロンは、第6代バイロン男爵として知られ、ロマン派の詩人として19世紀に人気を集めた。『チャイルド・ハロルドの遍歴』などの長編物語詩を発表し、ギリシア独立軍に参加したが、熱病にかかって没した。

社会は今、強力な二つの種族から成る。つまり、退屈な連中と退屈させられている連中から。
人に施したる利益を記憶するなかれ、人より受けたる恩恵は忘るるなかれ。
すべての悲劇は死によって終わり、すべての喜劇は結婚によって終わる。
女は最初恋人に恋するが、その後は恋に恋する。
艱難(かんなん)は真理に向かう第一歩である。戦争であれ、嵐であれ、女の怒りであれ、艱難を見事に耐え抜いた者は、たとえ十八歳であろうと八十歳になっていようと、非常に貴重な体験をしたことになる。
恋の生涯は活動しかない。うるさい世の約束にこだわっていては、心のままにふるまうことができない。
忙しい人間は涙のための時間を持たない。
現在というものは地獄だが、やってくる明日は今日の報いという新しい苦悩を連れて来る。
償いの始まりは、それが必要だという感覚である。
名声は若者の渇望なり。
死は人間を泣かせるものである。にも関わらず人生の三分の一は眠りの中に過ごされる。
嘘とは何か。それは変装した真実にすぎない。
社会から生きることを学ぶのであれば、孤独からは死ぬことを学ぶ。
人間よ、汝、微笑みと涙との間の振り子よ。
ああ、幸せな年月よ。再び少年に戻ることを望まぬ者がいるだろうか。
逆境は真実ヘの第一歩。
金は権力と快楽を与える。故(ゆえ)に僕は金が好きだ。
古き良き時代―─すべての時代は古くなるほど良く思えるもの。
厄介なことには、われわれは女と一緒に暮らすこともできなければ、女なしに暮らすこともできない。
私は早く死にたい。私は老人になりたくない。
私は人を愛する心が浅いのではない。自然を愛する心が深いのだ。
自衛はひとつの美徳、あらゆる正義の唯一の堡塁(ほうるい)。
愛する女と一緒に日を送るよりは、愛する女のために死ぬ方がたやすい。
数多い恋人の情を集めても、我が胸に燃える友情の火には及ばぬ。
私の心の奥底には、私に敵対する者をはね返す闘志がみなぎっている。
後悔も憧れもともに甲斐なければ、私が望むのは忘却のみ。
意見は、変えられるために、述べられる。
悲しみは賢者の教師であるに違いない。なぜなら悲しみは知識だから。
あなたのために、たとえ世界を失うことがあっても、世界のためにあなたを失いたくはない。
女性は天使であるが、夫婦生活では悪魔である。
時だけが恋を退屈させ、慣れてくると恋は消え去る。
快楽は罪だ。そして時として罪は快楽だ。
男にとって愛は生活の一部だが、女にとって愛はその全部である。
過去は私に教えた、私が一番愛したものは何よりも愛するに値しないものだったと。
犬は人生で最も揺るぎない友だ。誰よりも先に迎えに出て、誰よりも先に私を守ろうとする。
女は自分の顔以外のすべてに寛大である。
人は負けるとわかっていても、戦わねばならぬ場合がある。
事実は小説よりも奇なり。
小川のせせらぎにも、草の葉のそよぎにも、耳を傾ければそこに音楽がある。
知恵は悲しみである。最も多く知る者は、宿命的な真理を最も深く嘆かねばならない。知恵の樹は生命の樹ではない。
最良なる預言者は、過去なり。
言葉はもの。思考の上に露のように落ちる。一滴のインクが何千もの、いや何百万もの人を考えさせる何かを作る。
私の時間になった。死ぬことなどはなんとも思わない。だがこの世に愛するものを残しているのは、なんと心残りな事だろう!──さあ、それでは眠ることにしよう。
友情は翼のないキューピットである。
女は美しくて甘ったるい嘘つきだ。男はすぐに彼女を信じてしまうだろう。
自然を咎(とが)めるな。自然はその分(ぶん)をなした。汝は汝の分をなせ。知恵を疑うな。
大義のために死ぬ者は失敗することはない。
ずいぶん敵を持ったけど、妻よ、お前のようなやつは初めてだ。
国を建てるには千年の歳月でも足りない。だが、それを地に倒すのは一瞬で充分である。
恋と結婚は同じ故郷に生まれた仲でありながらほとんど結びつくことはない。
革命は生易しきにてあらず。
男の恋は生涯の一部だが、女の恋は全生涯だ。
忙しさは悲しみを忘れさせる。