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ゲーテ

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ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは18世紀後半から19世紀初頭にかけて、ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家として活躍したドイツを代表する文豪である。その膨大な作品の中には『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』などがある。彼の文学活動は大きく3つの期に分けられ、初期のゲーテはヘルダーに教えを受けたシュトゥルム・ウント・ドラングの代表的詩人であり、25歳のときに出版した詩集『若きウェルテルの悩み』でヨーロッパ中に名を轟かせた。

偉大なことをなしとげるには、若くなくてはいけない。
希望は風雨の夜に早くも朝紅をさす
決断と忍耐とは、最も高貴な性質である。
逸話集や格言集は社会人にとって最大の宝である。もし前者(=逸話)を適当な場所で会話の中に混ぜ、後者(=名言)を適切な場合に想起するならば。
検閲を用い、要求するのは権力者であり、言論の自由を求めるのは身分の低い人たちである。
何を滑稽と見るか、これほど人の性格を描き出すものは他にない。
本の中には、それを読んで我々が学ぶためでなく、著者が何かを知っていたということを我々に知らせるために書かれたと思われるような本がある。
かの一なるもの永遠にして、多に分かたる、しかも一にして、永遠に唯一つなり。一の中に多を見出し、多を一のごとく感ぜよ。さらば、芸術の初めと終わりとを会得せん。
生活をもてあそぶものは、決して正しい者になれない。
キリスト教は計画的な政治革命であったが、それに失敗してからは道義的なものになった。
真理を言うのに、二つの適切な道がある。民衆には常に公然と、王侯には常に秘密に言うものである。
心の中の自我を抑えることができぬ者ほど、自身の驕慢(きょうまん)な心のままに、隣人の意志を支配したがる。
小さい夢は見るな。それには人の心を動かす力がないからだ。
憎しみは積極的な不満で、嫉妬は消極的な不満である。したがって、嫉妬がすぐに憎しみに変わっても不思議はない。
真理はたいまつである。しかも巨大なたいまつである。だから私たちはみんな目を細めてそのそばを通り過ぎようとするのだ。やけどする事を恐れて。
僕はどんな時でも自分の好む時に、現世という牢獄を去ることが出来るという自由感を持っているのさ。
私の理性と才能が、心よりも高く評価されている。しかし心こそ、私の唯一の誇りである。これだけが私にとって、あらゆるもの、あらゆる力、あらゆる幸福、あらゆる禍(わざわい)の源泉だ。
今日という日にまさるものはない。
どんなつまらない雑草でも花でも、懐かしい日記の一片となり得るのである。
どこに行こうとしているのかわからないのに、決して遠くまで行けるものではない。
すべてを今すぐに知ろうとは無理なこと。雪が解ければ見えてくる。
太陽が素晴らしいのは、すべての塵を輝かせることだ。
現在の姿を見て接すれば、人は現在のままだろう。人のあるべき姿を見て接すれば、あるべき姿に成長していくだろう。
自分をひとかどの者に見せたくて、それが明るみに出ることがなければ、誰だって人様を認めるわけがない。相手が沢山であろうと、一人であろうと。
個人は何ものかに達するためには、自己を諦めなければならないということを、だれも理解しない。
天国にひとりでいたら、これより大きな苦痛はあるまい。
あらゆるものが一個の全体を織り成している。ひとつひとつが互いに生きて働いている。
今日始めなかったことは、明日終わることはない。
さて今度はただちに内部へ向かうがよい。内部におまえはひとつの中心を見いだすだろう。気高い人ならそれを疑うようなことがない。そこには法則が存在するはずだ。そして自立した良心こそ、お前の道徳の昼を照らす太陽なのだ。
真に賢明な思想は、幾度となく考え抜かれてきた。しかし、それらを真に自分のものとするには、体験として根を張るまで、自分自身で真摯に考え直さなければならない。
折(おり)に臨んで判断力さえ欠けていなければ、記憶力が衰えてもたいしたことではない。
あの人が私を愛してから、自分が自分にとってどれほど価値あるものになったことだろう。
人間の運命よ。お前はなんと風に似ていることか。
自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人でも持ち上がらない。
初恋が唯一の恋愛だ、といわれるのは至言である。というのは、第二の恋愛では、また第二の恋愛によって、恋愛の最高の意味が失われるからである。
お前の本当の腹底から出たものでなければ、人を心から動かすことは断じてできない。
人間は、なんと知ることの早く、行うことの遅い生き物だろう!
死を考えても、私は泰然自若としていられる。なぜなら、我々の精神は、絶対に滅びることのない存在であり、永遠から永遠にむかってたえず活動していくものだとかたく確信しているからだ。
ただ知るのではなく利用せねばならぬ。ただやる気があるのではなく実行せねばならぬ。
男は婦人の占めることのできる最高の地位に彼女を置こうとしています。家庭の支配よりも高い地位がほかにありますか。
どうしても言い分を通そうと思って一つ事だけ言っていれば、必ず勝つに決まっているものだ。
言論の自由を呼号する者は、それを濫用しようとする人間のみである。
みずから勇敢に戦った者にして初めて 英雄を心からほめたたえるだろう。暑さ寒さに苦しんだ者でなければ、人間の値打ちなんかわかりようがない。
寛大になるには、年をとりさえすればよい。どんな過ちを見ても、自分の犯しかねなかったものばかりだ。
自分を信頼し始めれば、ただちに生き方が変わるだろう。
生涯の終着点を生涯の出発点と結びつけることができれば、最も幸せな人といわねばならない。
阿呆、燃えているなら消せ。燃えてしまったなら、また建てよ。
活動的な無知より恐ろしいものはない。
我々の持っている天性で、徳となり得ない欠点はなく、欠点となり得ない徳もない。
二つの平和な暴力がある。法律と礼儀作法がそれである。
何をそう深刻に考えて、世間のことで頭を悩ましたがるのだ。快活さとまっすぐな心があれば最終的にはうまくゆく。
二十代の恋は幻想。三十代の恋は浮気。四十にして初めて真のプラトニックな恋愛を知る。
外国語を知らない者は、自国語についても無知である。
同じ経験を繰り返して話をする人に言えることだが、彼らは経験すべきことの半分も自分が経験していないことを、いつまでもわかっていない。
誠実に君の時間を利用せよ。
人々が自分に調和してくれるように望むのは非常に愚かだ。
若くして求めれば老いて豊かである。
現実を直視する心に、本当の理想が生まれる。
自分の心を支配できぬ者に限って、とかく隣人の意思を支配したがるものだ。
僕はどうやらこの世における一個の旅人に過ぎないようだ。君たちとてそれ以上のものだろうか?
つねによい目的を見失わずに努力を続ける限り、最後には必ず救われる。
思案なんぞいっさいやめにして、一緒に世間へまっしぐらに飛び出しましょう。あえて言いますが、瞑想なんかする奴は、悪魔にとりつかれ、枯れた草原の上をぐるぐる引きまわされる動物みたいなものです。その周りには美しい緑の牧場があるのに。
若いうちの誤りは、きわめて結構だ。ただ、それを年をとるまで引きずってはならない。
われわれは結局何を目ざすべきか。世の中を知り、それを軽蔑しないことだ。
地上のこの最高の幸福は人格である。
結局、天才に求められるのは、真実への愛である。
確信したことを成し遂げる力は、誰にでも残っている。
人はたとえ自然に反抗する場合でも、自然の法則に服従する。逆らってみようというときでさえ、自然とともに働くのだ。
芸術は、見るに堪えないものを表してはならない。
小事に喜びを感じる人を見るならば思え。彼は既に大事を成し遂げたのだ。
ただの一日は間違いと失敗にすぎぬが、それが積み重なって、ある期間になれば結果や成功がもたらされる。
たやすくなる前は、何もかも難しいものだ。
若い内は誤謬も結構である。ただそれを老人になるまでひきずっていってはならない。
生きているかぎり、頭をおこしていよう。まだものを産み出すことのできる限り、諦めはしないだろう。
自分を買いかぶらない者は、本人が信じているよりもはるかに優れている。
人間というものは、自分の欲するままにどちらに向こうと、どんなことを企てようと、結局はいつでも、自分にとってあらかじめ計画された道に戻ってくる。
人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。
世間が求めているのは、感情ではなく礼儀である。
急がずに、だが休まずに。
想像と理念、法則と仮説、この区別を理解することのできない人間は惨めである。
どれほど深く苦悩にひたっていようとも、きみはやはり青春の幸に生まれた身。勇気をふるいたまえ、敏捷なすこやかな歩みに。友情にかがやくあかるい空へ歩をはこび、思いやりのある善き人々の中にあるのを感じたまえ。そのとき、生の晴れやかな泉がきみに湧き出てくれますように。
批判に対しては、身を守ることも抵抗することもできない。それをものともせずに行動しなければならない。そうすれば批判もやむなくだんだんにそれを認めるようになる。
我々は常に変化し、再生し、若返らなければならない。さもないと凝り固まってしまう。
生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要は無い。何世紀も普遍の価値、普遍の名声を保ってきた作品を持つ、過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ。
自分自身に欠けていたものが息子に実現されるのを見ようとするのは、すべての父親の敬虔(けいけん)な願いである。
控え目な者は忍耐せねばならぬ。図々しい者は苦悩せねばならぬ。図々しくても控えめにしても、結局負い目を受けることは同じだ。
人を賛美するのは、自己をその人の水準に置くことになる。
利益がなくなると、記憶もなくなる。
ほしいままに行動するのが金持ちの幸せなのだ。
生きている間は、なにごとも延期するな。なんじの一生は、実行また実行であれ。
名誉を失っても、もともとなかったと思えば生きていける。財産を失ってもまたつくればよい。しかし勇気を失ったら、生きている値打ちがない。
芸術家よ、創れ!語るなかれ!吐くひと息も詩であれ!
実際の道徳の世界は、大半が悪意と嫉妬から成り立っている。
不可能と思えることであっても、まるで可能であるかのように扱うことだ。
自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。
人生において重要なことは、大きな目標を持つとともに、それを達成できる能力と体力を持つことである。
焦ることは何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。焦りは過ちを増し、後悔は新しい後悔を作る。
財布が軽ければ心は重い。
私たちは、愛するものによって作られ、愛するものによって飾られる。
一貫したものは環境においてでなく、自分みずからのうちに求めよ。