アンリ・ポアンカレ
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ジュール=アンリ・ポアンカレは、フランスの数学者、理論物理学者、科学哲学者である。彼は数学、数理物理学、天体力学などの分野で重要な基本原理を確立し、多大な功績を残した。位相幾何学の分野では、トポロジー概念の発見や、ポアンカレ予想などを行っている。また、フックス関数や非ユークリッド幾何学の研究に関わり、後の数学研究にも影響を与えた。さらに、ヒルベルトの形式主義に対する批判から、初期の直観主義といった立場を表明した。
![](https://pub-fd1245aabf684a24bea07fd8af5b3432.r2.dev/ref/01gr35bzt7xbhzmnaj6hgazp0f/01hc43djbn61k2bgv18z49mwj1.webp)
数学の才能は、確実な記憶力あるいは申し分ない注意力に帰せられるべきであろう。この特性は、(中略)チェスの棋士の能力に似ている。チェスでは多数の局面を見、それらをすべて記憶に留めなければならない。一流の数学者はみな、同時にチェスの名手になれるに違いないし、その逆も然りだろう。
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論理学が我々に語るのは、たとえば、これこれのやり方では障害に出会わないと確信してよい、ということであって、どういうやり方をすれば目標に行き着けるか、ということではない。そのためには、目標を遠くからよく見ることが必要であり、このことを我々に教えるのは直観である。