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ヘシオドス

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ヘーシオドスは、古代ギリシアの叙事詩人であり紀元前700年頃に活動し、『神統記』や『仕事と日』の作者として知られています。しかし、彼は、父親が商人で通常の生活を過ごすのが難しくなったため、ボイオーティアの寒村アスクラに移ることを余儀なくされて開拓農家として農耕に励みました。また、ヘリコーン山を訪れ羊を飼ううちにムーサが彼に詩人としての才能を与えたという話もあり、その後ペルセースとの権利をめぐる遺産相続裁判に巻き込まれました。

人の悪口を言えば、あなた自身も悪口を言われていると思いなさい。
人を悪く言えば、もっとひどく言われるおそれがある。
労働は恥ではない。働かないことこそ恥だ。
少しずつでも加えることを繰り返せば、やがて大きなものになるだろう。
利己的な願望は、とりわけその願望の持ち主にとって害悪となる。
仕事に必要な全ての道具を家の中に作っておけ。でないとお前は他人にそれを求め、断られて困っている間に季節は移り、仕事は無くなってしまう。
仕事の成果の良否によって名誉を失うのではない。ただ、怠惰のゆえに名誉を失うのである。
女を信用する男は、盗人を信用する手合いである。
つつましき舌は人間の最上の宝にして、かつまた、ほどよく動く舌は最大の歓びなり。
瀬戸物屋は瀬戸物屋を、職人は職人を、乞食は乞食を、歌い手は歌い手を、それぞれねたむ。
不当な利益は損失に等しい。
人間は隣人が金貨を蓄えると羨(うらや)む。
悪は思うままに掌中にし得る。悪にいたる道は平坦にして、われらのすぐそばにあり。しかし、不死なる神々は徳の前に汗をおかれたり、徳への道は永く、けわしく、第一歩は苦し。
用心は所有とともに増大す。
仕事を翌日に回すと、納屋はいっぱいにならない。
飢えは働かざる怠け者の道連れなり。