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広津和郎

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広津和郎は、明治期の硯友社の小説家の子として生まれ、早稲田大学を卒業後、小説家として活動し、「神経病時代」などの小説で評価を得た。また、批評や文学論争でも名を知られた。「やもり」「風雨強かるべし」などの作品を手がけた。1968年に東京都台東区の谷中霊園に葬られた。

憎しみは如何(いか)なる動機から出ようとも結局憎しみなのである。憎しみは愛と反対のものであり、愛を食いつくすものである。
生れた以上、生きるといふことは、生きる本人の問題である。さう思つて何にもめげずに生きていくべきであると思ふ。
人生すべからく、うぬぼれをもつべし。
どんな事があつてもめげずに、忍耐強く、執念深く、みだりに悲観もせず、楽観もせず、生き通していく精神。
個性々々といって、ひとつの石ころが他の石ころと違う事を得意になっても、お前さん方を大勢一緒に集めてみたらただの「砂利」ではないか。