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菊池寛

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菊池寛は、江戸時代に高松藩の儒学者の家柄である菊池家の4番目の兄弟として日本の京都で生まれました。小説家、劇作家、ジャーナリストとして活躍し、芥川賞、直木賞、菊池寛賞の創設に携わったことで有名な日本の文学者です。代表作に『屋上の狂人』、『忠直卿行状記』、『真珠夫人』などがあります。

交友が悪いというような忠告は、小学生少なくとも中学生、大負けに負けて、高等学校の生徒までぐらいに対してのみ与えられるべきものだ。
罠をかける者も卑しい。が、それにかかる者もやっぱり卑しかったのだ。
人を怒(おこ)る時は、先に悪い方を言って後に良い方を言え。
人間が二人集まれば、会話の三分の二まで人のうわさである。
人生のどんな隅にも、どんなつまらなそうな境遇にも、やっぱり望みはあるのだ。
人といっしょに物を食ったとき、相手が自分よりよっぽど収入の少ない人であるときは、少し頑張ってもこちらが払う。相手の収入が相当ある人なら、向うが払うと云って頑張れば払わせる。
人の真似をする者は、その真似るものよりは必定(ひつじょう)劣るものじゃ。そなたも、自分の工夫を専一にいたされよ。
人生は一番勝負なり。指し直すこと能(あた)わず。
他人にご馳走になるときは、出来るだけたくさん食べる。そんなとき、まずいものをおいしいと云(い)う必要はないが、おいしいものは明らかに口に出してそう云う。
母の自分に対する愛は、それが盲目的であればあるほど尊かった。子と母との間には何らの理解も要しなかった。
我に神を頼まざるがごとき、力を与えたまえ!
ご主人にはご主人の主義があり、あなたにはあなたの主義があるんですもの。そのいずれが正しいかは、めいめい一生を通じて試して見るほかはありませんわ。
自分より上手だと怯(きょう)じてかかると、手も足も出ない。それに反して、度胸よき下手は 上手を実力以上苦しめ得るのである。
私は自分よりも富んでいる人からは、何でも欣(よろこ)んで貰うことにしている。何の遠慮もなしにご馳走になる。総じて私は人が物を呉(く)れるとき遠慮はしない。
(恋愛は)女性にとっては大切な生活の設計でなければならない。男性が一生の専門なり職業なりを選ぶくらい真剣に相手を選ぶべきである。
人間は生きている間に、充分仕事もし、充分生活も享(たの)しんで置けば、安心して死なれるのではないかと思う。
悪妻は百年の不作であるという。しかし、女性にとって、悪夫は百年の飢饉である。
人への親切、世話は慰みとしてしたい。義務としてはしたくない。
お互いに、人に物をやったり快く貰ったりすることは人生を明るくする。貰うものは、快く貰い、やる物は快くやりたい。
約束は必ず守りたい。人間が約束を守らなくなると社会生活はできなくなるからだ。