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小林一三

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小林一三は日本の実業家、政治家であり、阪急電鉄をはじめとする阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者である。鉄道を中心とした都市開発(不動産事業)、流通事業(百貨店、スーパーなど)、観光事業などを一体的に進め、六甲山麓の高級住宅地の開発や学校法人関西学院の誘致、温泉、遊園地、野球場など娯楽施設の整備などを行って動員する独自の私鉄経営モデルの原型を作り上げ、JRがモデルを採用して発展した。

中小企業で仕事をするということは、その目的がサラリーマンになることではない。将来独立自営の主になるのが目的なので、仕事はその見習いが主になる。
つねに貸し方にまわれ。
朝早く起きて毎日三十分前に会社に出る。そうすれば必ず成功する。そう私は考えて居(お)ります。毎日早く行って居るという所に世の中の予期しない問題が起こって来るものです。
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
収支の裏づけがない仕事は絶対に着手しない。仕事を始める時に細密な予算を立てる。その予算の数字にどこまで責任が持てるか、予算が実行可能かどうかを徹底的に確かめる。
革新時代というのは、古いものがただ単に伝統の力によって、その古さの持つ権威だけで存在しようとするのは無理だ。
新しい時代の篩(ふるい)の目は、どしどし古い人間をふるい落としてゆく。昔尊重された人間も全くかえりみられなく落伍してゆく。
九つ譲れ、一つ頑張れ。
適材適所というが、そんなに適材が転がっているものではない。責任を持たせて、どしどし仕事をさせるのが一番だ。失敗をして叱られるうちに、若い人は何でもできるように育っていく。
(大会社に入るより)中小企業に進んで就職する方がよほど身のためになる。
事業は無理してはいけない。病人に無理が禁物なように、事業も無理をしたら必ず失敗する。事業経営にあたってまずなすべきことは、大方針を立てること、計算(=採算)の基礎を確立すること。
過去において成功したような性格、能力が必ずしも今日成功するとは限らない。今日成功する人が明日成功するとも断言は出来ない。
世の中へ出るのは、つまり自分の思うようにならないということを経験する為である。
己を捨てて人の為に働くのが却(かえ)って向上、昇進の近道である。
サラリーマンとして成功したければ、まず、サラリーマン根性を捨てることだ。
素人だからこそ、玄人にはわからない商機がわかる。
百里先の見える人は、世の中から気狂い扱いされる。現状に止まるものは、落伍者となる。十里先を見て事を行うのが世の成功者である。
「真物」か「偽物」かは見る人が見れば分かる。人の行いには、その人の全人格、全履歴が裏づけされている。その裏づけのない行いは、何処(どこ)かに変なところがある。何といっても、人は平素が大切だ。
彼には到底難しいとかいう風に考え出すと、いかなる人にでも欠点があるのであるから、ちょっと責任を持たせにくくなってくる。
出世の道は信用を得ることである。第一の条件は、正直でなければならぬ。あの人には気を許すことができないと言われるようでは信用は得られぬ。第二の条件は、礼儀を知っていることである。粗暴な言辞、荒っぽい動作では、これまた信用は得られない。第三の条件は、物事を迅速、正確に処理する能力があるかどうかである。頼まれた仕事を催促されるようでは、やはり信用が得られない。
経営者にとって必要なのは、着手するときの決断、それに撤収するときの決断である。
世の中は変わる。非常な勢いで変わってゆくのであるから、どう変わるかを早く見通して、それに適応して行った人間が勝ちである。
活かして人を使うとするならば、その人に責任を自覚させて重く用いるという事が、一番間違いない方法だ。そしてそれからそれからと、仕事をさせるようにしむけて、遊ばせておかないようにしておくに限る。
お客様に親切にするということは、他から借りいれてできるものではない。自分のものでなくてはダメだ。
(中小企業に)サラリーマン希望で入ったら大いに当てが外れるだろう。むしろ月給はいらない、手に職を与えてもらう、その道の専門家に生き方を教わる心構えで入らなければならない。
確固たる思想を飽くまでも維持することである。
訓練式タイプ型のみに憧れず、何人(なんぴと)も持つ自分自身の長所を顧みて、それに磨きをかける人の多からんことを切に希望する。
今の世の中は、世間の人達が考えているよりは、もっと大きく変わりつつある。
金がないから何もできないという人間は、金があってもなにも出来ない人間である。
大会社に入れば一生楽に暮らせるわけではない。どこでも激しい生存競争はあるし、偉そうに振舞えても単なる機構の一部の上で踊っているかかしに過ぎぬ。
出世の道は信用を得ることである。信用を得る第一の条件は、正直でなければならぬ。いかに優秀な技術を有する人でも、辣腕(らつわん)の人でも、信用がなければ成功は覚束(おぼつか)ないものだ。第二の条件は、礼儀を知ることである。第三の条件は、物事を迅速に正確に運ぶことである。
すべての事業の対象は大衆であり、どんな仕事の末端も大衆につながっている。
古い殻の中にとじこもって、この時代の急流に気づかぬ人々、旧式のものの考え方から脱し得ぬ人々は、近き将来においてまったく途方にくれなければなるまい。
自分の持つ長所を確信することである。